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警備会社の火災感知器と自動火災報知設備の違いとは

2025/02/25

コラム

消防設備業界では、消防設備点検で試験してはいけない[あぶってはならない]感知器があります。それは警備会社が設置している火災感知器であります。

警備会社の感知器も自動火災報知設備の感知器も同じものを使用しているため見分け方が難しいですが、警備会社の感知器には警備会社名が書いてあるステッカーが貼られているため、見落とさないよう注意が必要です。

警備会社の感知器

皆様のご存じの通り日本を代表する有名な警備会社が数社あります。警備会社は防犯上の警備以外に、火災感知器を使って火災を監視する警備を行っている場合があります。

これらのシステムは様々な建物やテナントで幅広く利用され、ホームセキュリティとして個人宅でも使用されていたりします。

 

実際に機械警備各社の火災感知器は関係防災メーカーの火災感知器『現行品』を使用しています。機械警備を行っている会社が分かっていればどこ会社の感知器で警戒しているかがわかるのであります。

 

自動火災報知設備との違い

警備会社のシステムは独自のもので消防設備ではありません。そのため火災感知器の設置基準は適用されず消防法令通り設置する義務はありません。(実際の取り付けは法令通りである場合が多い)

自動火災報知設備はビルの面積や一定の条件に満たした場合に設置することになります。対して警備会社の火災感知器はテナントなどの入居者との契約で設置します。警備会社はあくまでも警備なので問題があったら実際に現場で緊急対応することを目的としてるためであります。

火災感知器が作動したらどうなるか

自動火災報知設備の感知器が作動したらビルの各所に設置してあるベル・サイレン(地区音響)が鳴り響き火災を在館者に周知します。

一方警備会社の感知器が作動すると警備会社の制御盤を経由して警備会社へ信号が送られます。その後状況確認の連絡や警備員が現場にかけ付けます。

自動火災報知設備
【消防設備】
感知したらベル・サイレンが鳴る
警備会社の火災感知器
【消防設備でない】
感知したら警備会社に通報・警備員が来る

なので、もしも消防設備点検時に誤って警備会社の感知器をあぶってしまった場合警備会社に通報が入り警備員がやってきてしまいます。その場合はどうすればよいのでしょうか。

あぶってしまった時の対処法

もしもあぶってしまったら、早急に警備会社の連絡先を探し連絡します。誤って試験をした旨を伝えることで警備員が出動しなくてすむかもしれません。

また、感知器が作動したらすぐ、現場の固定電話に警備会社から確認の連絡があるかもしれません。その電話に出られる方がいた場合は誤点検を伝えることができます。

機械警備会社の警備員は法令によって何か問題があってから25分以内に現場に到着しなければならないということになっていますので早急に連絡を入れる必要があります。

 

警備会社の感知器も自動火災報知設備の感知器も同じものを使用しているため見分け方が難しいですが、警備会社の感知器には警備会社名が書いてあるステッカーが貼られているため、見落とさないよう注意が必要です。

 

 

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